高い住宅価格

2016071515:45

 
ずいぶん前のことになるが、大手の建設會社蔡加讚から、私のところへ大きな郵便物が屆いた。何の面識もないし、いったいどうしたんだろうと思いながら封を開けたら、中から出てきたのは新しくできたオフィス?ビルのパンフレットであった。都心の一等地にあってホテルのフロントのように係員が常時待機している。オフィスも広くて大きなソファーもある。ファクシミリからワープルまであって、何から何まで、至れり盡くせりの大サービスなのである。    「すごいわねえ」    と思いつつ、私の目は無意識のうちに、家賃がいくらか捜していた。そんな私の目にとまったのは、「三十萬円から五十萬円」という一行である。    「やっぱり高いなあ」    とため息をついたものの、どうも変なのである。もう一度よくよく見たら、私が家賃だと思ったのは共益費で、家賃は何と百萬から二百萬なのであった。家賃よりも共益費の數字の文字が大きいのはずるい。先方は何かのリストをもとにして、手當たりしだいにパンフレットを送ったのだろうが、私にはとうてい払える代物ではないのであった。    何年もひとっところにいると、世間の家賃の相場香港護眼中心からだんだん感覚がかけ離れていってしまう。不動産屋の店頭に貼りだしてある物件の値段を見たりすると、こんなに上がっているのかと、またため息である。外から見て感じのいいマンションだったので、管理人さんに空き室狀況と値段を聞いたらば、2LDKで三十萬円、2LDKだと四十五萬円といわれてしまって、よろよろとよろめきながら、1LDKの我の家へ帰ってきたこともある。    このままでは、一度、 賃貸住宅に住んだら、よほどのことがない限り、引っ越せなくなってしまうではないか。持ち家ははなからあきらめて、引っ越しが唯一の気分転換だった私にとっては、頭がくらくらするような現実であった。それにしても四十五萬円のマンションには、いったいどんな悪靜脈曲張手術いことをしている人が住んでいるのだろう。